2006年04月13日
「黒島口説」(クルシマクドゥチ)
「黒島口説」
一、さても替らぬ黒島や
島の流いゆ見渡しば 祝い寿ぐ其の景色
いやいや豊なる世のしるしさみえ
十日越し風や静かに
作る毛作り満作しょうてど
仲本東筋伊古保利村
保慶や宮里番所宿々
花の遊びや歌や三線
チントゥテントゥ面白むんさみ
今のひょうしに口説ゆみゆみ
二、村の有様見渡せば
天の四宿に形取りて 千代も豊かに民遊ぶ
いやいや昨夜の綱引きさみえ
西の大将東の大将
皆々揃とて足や松本
腕や黒金ゆしくばゆしゆし
いやちゃんと切りたさ負きやんやん
袖ゆいうすびは
今のひょうしに口説ゆみゆみ
三、節も違わん雨露の恵
深きに此の御代は老いも若きも諸共に
いやいや弥勒世果報のしるしさみえ
ばんどさばくり
家のエンチュヌチャーガドゥ
築の干し蛸け取てぃ
前の高岡登とてぃ
うんぶいこーぶい
月や眺めてぃ 昔やんちさみ
やかり猫がミヤウミヤウ
いやちゃんと逃ぎたさ
今のひょうしに口説ゆみゆみ
四、しんと心は梅桜
匂に引かされ 袖衣花の美童引き連れて
いやいや巡て六月今ど走りふる(エ)
豊年の遊びや老いて若さん
腰や押されて袖は引き連れ いそいそ浜下り
錦交りの花の雲山 匂いふくふくさんさん
いやわしたさばくい 船の大将舵取り早足
囃子ホーホー
招く扇や舟子勇みて
あれあれ漕ぐ舟見ちゃりばさてさて面白ものさみ
今のひょうしに口説ゆみゆみ
五、眺む心は有明の
月に思いぞ照り勝る 誠浮世のしるしさみ
いやいや黒島みどんの 昨夜の浜下りさみえ
浜蟹取らんでぃ 足や高足 横足つかとてぃ
あれあれ阿旦のみぃから大瓜うちふいふい
アギゼイザヘイ アブヘイ
今のひょうしに口説ゆみゆみ
Posted by noah at 07:28│Comments(2)
│今日の一節
この記事へのコメント
「黒島口説」は私も大好きなんです。ただ、三線が難しい・・・。歌と三線が全く違うし・・・・。
Posted by yoshi at 2006年04月13日 20:11
囃子の手事が
一番から五番まで違うので
私も苦戦しています。
軽快な舞踊なので、舞台では
人気のある演目の一つですよね。
一番から五番まで違うので
私も苦戦しています。
軽快な舞踊なので、舞台では
人気のある演目の一つですよね。
Posted by noah at 2006年04月14日 00:25
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